生類憐みの令は、犬を保護するためじゃなかった!【日本史雑学】

生類憐みの令といえば、犬を守るための法律でしょ?
って感じの人も多いと思います。
そのため、徳川綱吉のわがままからできた法律
という考えもありますが、実はそうでもないかも?
1. 目的とは?
その当時の江戸では、捨て子と野良犬の増加が問題となっていました。
それに心を痛めた徳川綱吉は、その解決のために発令しました。
また、綱吉は特に犬好きではありませんでした。

2. 世界初の動物保護法
生類憐みの令は、世界初の動物保護法でした。
それまで動物は、物資を運んだり、ただ仕事をするものという認識でしたが、
生類憐みの令により、そうした認識が変わっていきました。

3. 実際の処罰は?
処罰されたのは、69人という記録があります。
ですが、そのほとんどは武士階級の人間でした。
魚釣りなどには、目を瞑っていたそうです。

4. 効果
生類憐みの令によって、命を重んじる文化ができました。
辻斬りという刀の切れ味を試すため、
見知らぬ人を切るという行為も、激減しました。
生類憐みの令は、江戸の治安を守る大きな法令であったと言えるでしょう。