二・二六事件は、太平洋戦争へ繋がっていた?【日本史雑学】

二・二六事件はご存知ですか?
1500人の青年将校たちが、政府に対してクーデターを起こした事件です。
このクーデターは、後に起こる対戦、太平洋戦争へ大きな前進となってしまいました。
なぜ彼らはこのような、クーデターを起こし、なぜそれが太平洋戦争への前進になってしまったのでしょう?
1. 事件の中心人物
中心人物は、20人ほどの将校。
それ以外は、彼らの命令を受けて参加していました。
つまりほとんどの人は目的もわからず、クーデターを起こしていたのです。

2. その頃の日本
そのころ、日本では貧富の差が拡大していました。
なのに、政治家の汚職は止まらない。
そのような状況に将校たちは不満を抱いていました。
3. 皇道派の影響
当時政治には、二つの派閥がありました。
軍事政権である「統制派」と天皇親政である「皇道派」です。
政府に不満があった将校たちは、「皇道派」の影響強く受けました。

4. クーデター決起
「正しい政治であるべきだ、天皇中心にするべきだ」という思想が
クーデターという形で、暴走しました。
彼らは政府の重要人物たち次々に殺害します。

5. 天皇の怒り
彼らが崇拝していたはずの天皇は、
「あいつらまじ反逆者すぎ!!」
と批判しました。
その上、重臣を殺された天皇は激怒。
天皇自ら、鎮圧を指示しました。
それによって、中心人物のうち、自殺した1人を除いた、19人は処刑されました。
6. その後
これがきっかけで、逆に皇道派は弱い立場となり、統制派が力をつけます。
軍事政権がみるみるうちに大きくなり、戦時体制が敷かれます。
これが後に太平洋戦争へと繋がるのです。