【予備校トップ講師に学ぶ】合格するための日本史の覚え方!

一生懸命単語を覚えようとすること、これは絶対にNGです。何度も何度も繰り返しこの言葉を言われました。結局大学受験生活を通じて単語をひたすら覚える、ということをすることはありませんでした。その方法、徹底的に伝授します。
日本史を覚えるコツは理由と一緒に覚えること
このことを書くためだけにこの記事を書いたと言っても過言ではありません。そして、これは日本史にとどまらず他のどんな覚えることにも言えます。
理由と一緒に覚えてください。
単語は忘れてしまえばもう思い出すことはできません。
一方で、単語を忘れても理由を思い出すことはできます。
なぜその名前なのか。なぜその時代なのか、なぜ暴動が起こったのか。
全ての歴史の出来事に理由があります。理由を理解することで暗記が圧倒的に楽になります。例を考えてみましょう。
Q.思い通りにならない、すごろくの目、鴨川の氾濫、山法師をさした言葉は何でしょう。
A.白河天皇の天下三不如意
ただの暗記をしようとする人は、「天下三不如意」と何度も繰り返しノートに書くでしょう。
しかし、それは効率が非常に悪いです。そうではなく、なぜその名前なのか考えましょう。
西遊記やドラゴンボールに出てくる如意棒をご存知ですか?これは意のごとく操れる棒だから如意棒なのです。
漢文を習っていればわかると思いますが、不如意とは意のごとくならない、ということですね。
白河天皇の天下三不如意は、天下において自分の意の如くならざるもの、という意味です。漢字にそのまんま丁寧に意味が含まれてますね。
いかがでしょうか。これで一発で覚えられたのではないでしょうか。
このようになぜなのか、を問い詰めると自然と暗記に繋がります。常に理由と一緒に単語を覚えるようにしてください。
暗記を最小限にする
ある程度の暗記はもちろん必要です。しかし、その暗記を最小限にすることで覚える効率をアップさせることができます。
重要なことは、一つの単語を覚える際になるべく他の単語と結びつけて覚えることです。
再び白河天皇の天下三不如意を例に出します。一つ一つを別々に思い出すのではなく、全てを繋げて考えましょう。
昔の遊びであるすごろく、この時のサイコロの目はどうにもできませんね。
同じように他のものもどうにもならないもの、と関連して考えましょう。
①白河天皇の天下三不如意 (思い通りにならないこと何だろう)
②すごろくの目(思い通りにならない)
③鴨川の氾濫(当時は今よりも氾濫がひどかったんだろう)
④山法師(白河天皇が一番厄介視していたな)
このプロセスで毎回覚えると、自然と天下三不如意と聞いたときに他の単語も思い出すことができます。
結果的には一つの単語を覚えるだけでいいですね。効率的に暗記をする際には大切なマインドセットです。
ノートで単語だけを書くのはNG
ノートで必死に単語だけをハイライトしようとしている人を見かけますが、あまりオススメしません。
何度も繰り返しますが、大事なのは理由の方です。
なぜその出来事が起きたのか、なぜその時代だったのか、という理由の部分をハイライトしてください。
受験で論述が必須の場合は特に意識してください。理由が分からなければ何も書くことはできません。
理由がわかって初めてこの問題ではこの単語がキーワードだな、とうい判断ができるようになります。
論述問題が必要のない方でも、前述したように理由を覚えることが暗記に繋がります。
ノートを取るときから理由を意識することで暗記力をアップさせましょう!
日本史でオススメの参考書
山川日本史
何と言っても重要な参考書の一つは、山川の日本史の教科書です。理由と背景を知るという面において非常に優れている教科書です。出てくる単語数は多くないですが、時代背景はとてもよく理解できます。他の参考書と合わせて使用するのが一番いいです。
![]() | 詳説日本史B 改訂版 [日B309] [平成29年度以降使用] 文部科学省検定済教科書 山川出版 価格:2,200円 |

詳説日本史研究
かなりレベルは高いですが、たくさんの知識と理由を知りたい、という発展的な学習をしたい方にオススメです。情報量の多さはピカイチです。また、歴史好きな人にとっても読み物として非常に楽しめる本ではないでしょうか。偏差値の高い志望校を目指している人は、一度目を通してみると良いでしょう。
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日本史 山川一問一答
一問一答の問題を解くことも悪くはありません。問題文が理由になっていることも多く、繰り返し解くことで自然と理由と単語が身に付くでしょう。また、問題を解くことはアウトプットにもつながるので記憶の定着にも繋がります。
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参考書選びに関しては以下の記事を参考にしてください。
受験日本史で欠かせない受験参考書・問題集!特徴とおすすめな人がわかる【大学受験日本史】
大学受験の日本史で必要な参考書をまとめました!この記事さえ読めば対策は完璧にできる!
語呂合わせはありなのか
結論からいうと、語呂合わせは「あり」です。理由と一緒に覚えることにならないのは確かですが、最低限の暗記をする際に役に立ちます。
「最低限」という言葉に注意してください。
語呂合わせに頼りすぎることは逆に効率が悪くなるので禁物ですが、どうしても覚えられない単語や年号に限っては活用することを勧めます。
日本史を受験の武器にしたい人
日本史の勉強は後回しにされがちですが、実際には後回しにするべき人と今すぐに取り掛からなければいけないとがいます。
また、過去問を解き始める適切な時期も人それぞれで大きく違います。
しかし、それぞれに合わせた対策を行えば必ず日本史を武器にできます。
自分がどれだけの日本史の勉強量が必要なのか、また過去問をいつから解き始めたらいいかわからない人は、リモジュクで無料相談を行なっているのでぜひ利用してください!
日本史の論述の独学は禁物です。
二次試験で日本史の論述が出る人は絶対に読み進めてください。
論述に関しては独学は”絶対に禁物”です。
論述を解いてみて模範解答を読むだけでは論述に必要な力は身につきません。
自分の頭の中にあることを採点官に伝わるように記述する力が論述で求められるものです。
この力は添削をしてもらうことで初めて身につきます。だから論述が解けるようになるには、解いた論述問題を全て添削してもらうくらいがちょうどいいです。
添削してくれる信頼できる先生がいるならぜひ活用してください。もしもいない場合は、リモジュクコーチで論述添削を行なっています!
リモジュクでは論述添削を徹底研究し、論述力が周りよりも圧倒的に身につく教え方が確立されています。
絶対に志望校に合格したい人はぜひ一度お話させてください!
高校1年生・高校2年生の人
受験のための日本史の対策を始めている人はまだ少ないと思います。
しかし、一年生、二年生の時期に勉強を始めておくことには大きなメリットがあります。
それは、高校三年生での過去問の演習効率が圧倒的に高くなるということです。
高校三年生に慌てて通史を最初から復習し直す人がたくさんいますが、他の科目との兼ね合いもあり、意外と日本史の勉強時間を確保するのは難しいです。
高校三年生の夏には万全な状態で過去問に挑めるようにする、そのために重要な時期が高校一・二年の時期です。
高校三年生の人
高3の夏まで
高校三年生の夏は日本史でも超重要です。
なぜなら、実戦形式の過去問演習を始める時期だからです。
少なくともその時までには通史を終わらせておく必要があります。
そしてさらに進んで勉強を行いたい人は、夏までに演習を始めておくといいでしょう。
高3の夏から共通テストまで
高3の夏からはひたすら過去問演習を行いましょう。
質の高い過去問演習を行えていれば、論述でも共通テストの対策にもなります。
そして、共通テストの直前期1ヶ月前から共通テストの対策を重点的に行いましょう。
センター試験の過去問や模試の演習など、実戦練習を行うことが重要です。
共通テストから本試験まで
本試験まではひたすら過去問演習を行なってください。
共通テストが終わってからの1ヶ月は日本史が一番伸びる時期です。
本来であれば絶対に添削を含む演習が高3の始めから必要ですが、少なくともこの時期にはつきっきりで見てくれる先生を見つけましょう。
