これでわかる!竪穴式?高床式?弥生時代の住居の特徴!

弥生時代の住居は、大きく竪穴式住居と高床式の二つに分けられます。
それぞれの特徴と、なぜそのような形式にしたのか、確認していきましょう。
弥生時代の住居:竪穴式住居

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弥生時代前期から中期は竪穴式住居が主流でした。
竪穴式住居は、地面を掘って半地下の場所に居住場所を設けています。
写真に見えるように、四角い形のものが多く、大きさは大体10畳くらいです。
真ん中にある4つの丸い穴に柱を建てて屋根を作っていました。
床には藁(わら)などを敷き詰めて、雨の日などの湿気を回避していたようです。
なぜ床に地面を掘ったのか
床に地面を掘った理由には諸説ありますが、有力な説は以下の通りです。
まず一つ目は、建造の手間を減らすため。
地面を掘れば、作らなくてはいけない壁の部分が少しだけ減ります。
木材の加工も困難だった当時は、そのような小さい工夫が多くなされています。
もう一つの理由が、室温を保つためです。
洞窟が少しだけ暖かいのは有名な話ですね。
同じように、地面に穴を掘っても外気に触れる面積が小さくなるため、外気の影響が少なくなります。
夏は涼しく、冬は暖かくする工夫が、竪穴式住居にはなされていました。
弥生時代の住居:高床式倉庫

高床式倉庫は、住居とは少し違いますが、弥生時代を代表する建物なので紹介します。
高床式倉庫とは、文字通り床が高い倉庫です。
なぜ床を高くしたかというと、貯蔵するものに原因があります。
弥生時代は稲作が伝わりました。
よって、貯蔵しておきたいものはコメです。
コメを長持ちさせる工夫は、単純ですが腐らせないこと、そして害獣などに食べさせないことです。
腐らせないために地面から離すことで湿気を避けました。
また、地面から高くすると、ネズミなどの害獣も倉庫に入ることが難しくなります。
このようなメリットがあることから、高床式倉庫が用いられました。
弥生時代の特徴
前述した通り、弥生時代の最大の特徴はやはり稲作です。
縄文時代後期に大陸から稲作が伝わりました。
稲作が行われる前までは狩猟などの採集が行われていました。
稲作によって、自然から採集するだけでなく、自らの手で食料を生産できるようになったのです。
食料が生産されるようになると、コメを貯蔵するようになります。
そこで貯蔵する量の差が生まれると貧富の差が拡大していきました。
結果的に、裕福な人が地域の人々を束ねることになり、それらの地域は小国になります。
その一つが卑弥呼がいた邪馬台国です。
このように、稲作は人々の生活を大きく変えることになりました。
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